尻

ドームの話。その弐。

あ、作ったって言うてもそんなん言うてる奴はもう何万とおるけどね。それの何万分の一の奴の戯言やと思といてくらはい。
「屋根の工事した」ってのもそうやし、ガラスとか壁一枚貼っても「作った」やし。

俺がやってたんは基礎だわ。
例えばやな‥観客席の下のコンクリート、それの土台になる鉄筋が組んであるのを溶接して補強したり…
とか。
まぁせやからドームのカタチになってくる頃にはもう次の現場へ行ってたりする仕事やわね。

あー懐かしい。
尻の下まであるド金髪のロングヘア〜を縛り上げて汗水たらして頑張っとったね。
もちろん腹筋はカブトムシのB面だったぜ！
格好のええイントロのリフ出てけぇーへんかなぁと一日中頭の中でエレキギターが鳴ってたり。
それが今は、なーんかおもろいコト出来ひんかなぁ‥やもんな。
やぁ、人生どないなるかわからんもんだ(笑)

職場のおやっさん元気かな‥。元気やとええなぁ。

そんなドームの話。その弐。