昨日やったか?


いつも通りに片付けに勤しんでいると、ふと視線の端っこに何か動くモノを見つけたような気がして。
ん? と思ってキレイに片付いた流し台を見るとちっこいムカデを発見。タバコの長さの1.8倍くらいかな。
ちっこいって言うてもまぁまぁ気持ち悪い。なんたって百本の足を持つ虫、百足ですから。
こちとら二本、や、八本足ですから。92本も負けてますよ。
でまぁゴキブリ以外なら大概の虫は大丈夫なんやけど、なんせ百本の足を持つ奴ですんで、なんやわからん毒的なモノを持っとるやもしれん。
ので、手掴みというわけにゃいかんですよ。
ん〜いかんですよ〜
と思うや否や流し台の水をドバーっ!
哀れ百足はアタフタアタフタ‥なんとか流し台を登ろうとしております。
が、そんなことはお構いなしにワタクシ、食器用洗剤を右手に持ち、百本の足を持つ虫に目掛けて洗剤をドチャーっ!
洗剤って虫全般に効くよね。奴等はだいたい足とか体に油分っつーかそゆ感じのもんが付いてて、油を分解する食器用洗剤なんてかけられようもんならもう大変。
わけがわからんようになりよるんですな。
突然後ろから、 はーいっドーンっ!
って押されたと思ったら、真っ暗闇の中で、何も聞こえない、何も見えない、何も感じない、こんなんなったら
人間もパニックなるでしょ。そんな感じになりよるんでしょう。
‥や、ほとんど推測だけで話してますけど。油分の話はどっかで聞いたか見たか‥そんなもんで話してますので。
でも洗剤かけたら‥かなり奴らは弱るよね。
でまぁ、相手はもうフラフラです。僕は余裕の表情で流し台の排水口のアミを取り、下水口へと流れてゆく百本の足を持つ虫を眺めながら思いました。


害虫と呼ばれるこの虫達は、何故にこの世に存在しているのだろう。


百足やゴキブリ、ダニや白蟻。この人間社会の中では害虫と呼ばれてしまっているが、この世に存在意義があるのか、と。
小さい虫を大きい虫が食べ、その虫を鳥が食べ、なんたらかんたら‥っていう食物連鎖ってやつがある。
これは立派に存在意義と呼べるのではないか。
それなら害虫と呼ばれるあんな虫達よりも‥よっぽど人間のが害なのでは、と。


嘘、欺き、裏切り、略奪、殺人、戦争。
己の欲望だけで道徳のかけらも無く生きている人間。奴等こそが害虫だ。


人間社会側から見ての「害虫」に言わせりゃいい迷惑でしょう。知らんがな、と。
あんたらにしてみりゃ俺達は気持ち悪いかもしれん、でもこっちにしてみりゃ、あんたらは巨大な悪だ、と。




結局はこういう事なんやな。自分の目線だけの考えや、自分のものさしだけで物事を考えるという事は。
そんな事を、百本の足を持つ虫が排水口に流れてゆくのを眺めながらふいに思った。
あ、ども。おはようございます。僕です。


ここ最近の部屋の片付けで出まくったゴミを、昨夜に実家のゴミ捨て場にソっと持っていったんでちょっぴりスッキリ。
だが問題(ただのゴミ)はまだまだ山積みだ。今日もぼちぼちいってみよ〜。